計測用マイクロホンは、通常 1個では無指向性であり、指向性を持たせるために同軸上に複数のマイクロホンをλ/4(λ:波長)間隔で配置し、波(位相)を同期させ、音の到達方向を把握します。このシステムをアレーマイクロホンシステムと言います。マイクロホン列による指向特性はマイクロホンの数を増すほど鋭くなり、マイクロホン正面方向に対し± 10°以内の音波到来角内と、それ以上の角度にある音源からの到来音について感度差を持たせます。 アレー軸に正面から音が入射する場合、各マイクロホンに同位相で音波が到達し、大きな出力が得られます。一方、斜めから音が入射した場合、各マイクロホンへ到達する時間に差が生じ、これらを加算するとお互いに打ち消しあって小さな出力となります。
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